RS.TAKEDA Rally Team Japan
全日本ラリー選手権 第8戦 ラリーハイランドマスターズ2009
ターマックラリー今期5連勝目を達成!
RALLY HIGHLANDMASTERS2009

村瀬/宮部は全日本ラリーシリーズチャンピオンダブルタイトルを獲得!
総合トップに迫る渾身の走りをご覧いただけます。
ハイランドマスターズインカー動画公開中!
ラリーハイランドマスターズを終えて
最初のステージでは痛恨のスピン
スタートの直前、村瀬は長い時間空を見上げていた。今にも泣き出しそうな高山の空は、今シーズン初めてのレインコンディションでのラリーを予感させる。多くのエントラントがレインタイヤを選択し、スタートに備えていた。我々のチームもスタート前にレインタイヤに換装し、スタートを待つ。スタート直前、ほんの10分前に雲の流れを見つめていた村瀬がチーフメカニックの大島に言った。「大島さん、ドライタイヤに交換してください。ハードコンパウンドで勝負したい」 レインタイヤは発熱が早く、グリップには優れるがタイムを削るのには適していない。しかし天候の読みが外れれば、ハードコンパウンドのタイヤには厳しい路面となる。
ドライバーの決断に応えサービスクルーはタイヤ交換をスタートの3分前に完了し、最初のステージへマシンを送り出す。しかし、意に反して高山の空は大粒の雨をコースに降り注いで来た。最初のステージからフルアタックを敢行した村瀬はステージ前半で大きくアンダーステアを出し、あやうくクラッシュ寸前の状態から脱するためサイドブレーキを引きコース上で激しくスピン。マシンにはまったくダメージは無かったが、25秒ものタイムロスを喫し、苦しいスタートとなる。
SS2から村瀬の追い上げが始まった
しかし、村瀬も宮部も勝負をあきらめてはいない。ビギニングステージでのスピンはかえってクルーのチャレンジングスピリットに火をつけた。続くSS2、SS3、SS4で村瀬はクラスベストタイムを連発。失われたタイムを取り戻していく。ギャラリーステージのあとに迎えた「駄吉林道」を下るダウンヒルステージSS7では、総合3位のJN4クラス勢を上回るタイムを記録し首位を奪還することに成功。いったんは総合19位まで落ちたポジションを総合9位、クラス1位まで取り返し、2日目のステージへ駒を進める。
2日目は安定した走行で首位をキープ
初日の最終ステージで最大のライバルである曽根選手がエンジンブローにより戦線を離脱。インテグラを駆る2位の香川選手と70秒のあまりのアドバンテージを持ったまま最初のステージSS9 「無数河線」からステージは始まった。2日目に残されたステージは4つ、走行距離は26キロあまり。村瀬は攻めの姿勢を崩さず、ステージを経るごとにアドバンテージを広げ、最終的には2位に1分27秒の大差をつけてラリーハイランドマスターズを制した。同時に最終戦を待たずして全日本ラリー選手権のシリーズタイトルも獲得。ドライバーズ、コドライバーズ両方のシリーズチャンピオンを決める最高の結果をもたらしてくれた。

報告:武田

HIGHLAND MASTERS DAY1 

声援に送られてのセレモニアルスタート



今にも泣き出しそうな高山の空

初日は雨が降り続くコンディション

タイヤ選択に悩まされるスタートとなった

早朝から駆けつけてくれたちびっこファンと

ランプポッドを装着しナイトステージに備える

雨の中サービス作業が進む

中村監督とタイヤをチェックする村瀬

雨の中でのナイトサービス

メディアの取材に応える村瀬

ゲリラ豪雨に悩まされたナイトサービスだった
HIGHLAND MASTERS DAY2 

早朝から濃い霧に包まれたサービスパーク

2日目はアルコピアスキー場へ移動する

記者会見に応える村瀬

2人そろってシリーズチャンピオンを獲得

サービスクルーと

リラックスしてメディアの撮影に応えるクルー

ハードな二日間お疲れ様でした!
HIGHLAND MASTERS SERVICE PARK REPORT
現地からのリアルタイムレポートを掲載

RS.TAKEDA Rally Team Japan2009
photograph by Mr.KOZAKI /RS.TAKEDA RallyTeamJapan