2014年 全日本ジムカーナ選手権第7戦
2014年9月14日(日) 福岡県 スピードパーク恋の浦 天候:晴れ 気温:29度
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金曜日から現地入りしたアールエスタケダジムカーナチームジャパン。中村英一監督を含め総勢6名で挑んだ福岡ラウンドでスイフトの石原裕也選手は最終戦を前に、一足早く2014年のシリーズチャンピオンを獲得した。
ジムカーナ選手として活動を始めて8年目になる石原にとってここまでの道のりはけして平坦なものではなかった。当時サーキット小僧だった石原はFRマシンに乗ってドリフトをしたり、走行会で車をひっくり返したりするようなごく平凡な青年。そんな石原が「タイムアタック」に興味を持ち始めたのはアールエスタケダのクラブイベントでサーキットトライアルに参加した時だった。周りの人たちと競う楽しさに目覚め、ジムカーナ競技に傾倒していくが思うように成績は上がらず、地元愛知県のイベントでもけして目立つような選手ではなかった。
やがて石原は地方で開催されていたジムカーナ選手権にシリーズを通して参加するようになり、アールエスタケダのサポート選手として会社のロゴを背負って走り始める。そのころ地区戦で思うような成績が出せなかった石原はプライベートでも様々な問題を抱えていた。モチベーションが上がらず、自分でコントロールできないストレスに悩む日々が続く。
そんなころ同じクラブの先輩でありサポートドライバーでもある深川敬暢(たかひろ)選手が8年ぶりにジムカーナ選手として現役に復帰、ランサーエボリューションで中部東海シリーズチャンピオンを獲得した。加えて前年にはチームの村瀬太選手が全日本ラリーチャンピオンになるなどチームの中には活気があふれていた。翌年深川選手は中部選手権にステップアップし、マシンをスバルBRZにスイッチ。石原は深川が全日本選手権への参戦を計画していることを聞き気持ちは全日本参戦へと動きはじめていく。
石原は競技に対するモチベーションを高め自分を追い込んでいくため自らを厳しい環境に置くことに決めた。それまでヴィッツで戦っていた石原は、クラス区分の変更に伴って翌年からマシンをスイフトスポーツに変更し全日本ジムカーナを主戦場とする。しかし最初の一年は暗中模索の日々が続きトップカテゴリーの厳しさと楽しさを同時に学んだ。
そして迎えた2014年。石原はまるで暗闇の中に光明を見出したかのように開幕戦で3位、そして第2戦で自身初となるクラス優勝を達成。その後も表彰台入賞を外すことなく北海道ラウンドで2度目の優勝を決めてポイントリーダーを守り続けた。そして、ついに今回の福岡ラウンドで3勝目を決め2014年のシリーズチャンピオンを手にする。多くの先輩やファンや仲間たち、そして協賛スポンサー様に支えられ石原が競技者としてここまで成長できたことに心から感謝したい。
全日本ジムカーナにフル参戦を続ける深川選手は今回の福岡ラウンドでも6位入賞を果たした。シリーズの後半でコンスタントに入賞できるところまで力をつけてきた深川の来シーズンに今から期待が高まる。
報告:武田浩美
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渾身のアタックで優勝を勝ち取った石原 |
ライバルたちに祝福を受ける石原 |
雑誌記者の取材に答える石原 |
ともに戦ってきた深川先輩に祝福を受ける |
中村監督に祝福を受ける石原 |
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中村監督にコースの攻略を相談する石原
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(左)中村監督 石原 深川選手 中村(勝)さん 柾田さん
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「アールエスタケダジムカーナチームジャパン」は上記のスポンサーの支援を受けてシーズンを戦っています。
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