ラリージャパン2006 8月25日(金)15時06分40秒
アールエスタケダワールドラリーチームは2006年9月1日〜3日にかけて北海道とかち帯広で開催されるWRCの日本ラウンド「ラリージャパン」への参戦が決定した。今回、2006年よりランサーエボリューション9をラリージャパンに投入する。すでにマシンは数多くのテストを終了して実戦へ向けての仕様変更を完了。26日の出発を待つばかりとなった。

直前でのシェイクダウンになりましたがブレーキ系の問題を確認でき様々なデーターが取れました。多くの問題はラリー開始までに解決しましたが、もう一度テストをしておきたかったのも確かです。
ラリーカーは帯広へ出発 8月26日(土)21時26分15秒
各部の最終的なチェックを済ませたラリーカーは26日午後9時に名古屋を出発した。
このあとは敦賀まで移動し、日本海高速フェリーで北海道へと向かう。苫小牧に上陸したラリーカーは一路ラリージャパン開催地であるとかち帯広へと移動しいよいよアールエスタケダのラリーウィークが始まった。


アールエスタケダのクラブ員が見送りに来てくれました。右から2番目は全日本ラリー参戦中の山本コ・ドラ。左端はサービスクルーの川島選手です。
敦賀港から北海道へ 8月27日(日)00時24分44秒
敦賀港に無事到着したスタッフから画像が届いた。ランサーは港まで自走したが機関良好、トラブルは皆無との報告。スタッフによると今回装着された「アクセル」製のフロントパイプの効果は絶大。ラリーカーであるがゆえ大幅な吸気制限を受けているエボ9だが、エクステンション一体式フロントパイプの装着により、低回転域からのトルクはノーマルのそれをはるかに凌ぐパフォーマンスを発揮する。
巡行速度からのアクセルオンでは即座にブーストは1.3キロに達し、強烈な加速を見せてくれた。なんとも今後に期待させる話ではないか。

北海道上陸 8月28日(月)00時59分47秒
ラリーカーは定刻に少し遅れて苫小牧に到着した。
苫小牧から帯広市内までは陸路で約4時間。深夜に宿泊地へ到着したあとは明日に向けて十分な休養をとろう。
明日は午前10時よりラリーHQ(ヘッドクォーター)での参加確認があり、いよいよ本格的なラリーウィークの始まりとなる。

帯広市内に車両がそろいました 8月28日(月)18時05分39秒
ラリーカーのランサー9をはじめとしてレッキ車両、サービスカーのすべての車両が宿泊地にそろいました。
現在クルーはサービスパークへ移動し現地の確認と準備を進めています。


後方に見えるのが宿泊地のウィークリーマンションです。ラリー開催中はここの住人はほぼ全員アールエスタケダのチーム員になっています。
北海道上陸 8月29日(火)16時35分20秒
南千歳駅に到着。帯広行きの特急に乗りこみ出発するところ。

千歳空港から帯広へは札幌〜帯広までの特急を利用する。「スーパーとかち」と呼ばれる鉄道は電化されておらずディーゼル車によって客車が牽引されて疾走するのだがなかなか味わいがあってよい。

南千歳-追分-新夕張-占冠(しむかっぷ)-トマム-芽室-帯広の順に止まって約2時間の旅となる。北海道の自然豊かな山と激しい流れを見せる川、見渡す限りの牧草地などが入れ替わり立ち代り車窓から望める。
とかちプラザ  8月29日(火)21時05分47秒
帯広駅に到着してすぐ正面に見えるのが「とかちプラザ」。ラリージャパンのヘッドクォーターはここにおかれている。
18時20分。北の地の夕暮れは駆け足だ。



PM6:00すぎに帯広駅に到着してすぐにヘッドクオーター(ラリーHQ)に向かう。すべての大会に関する情報はここに集約され、公式通知などもここから出されている。大会終了まではここから発せられる情報に常に気を配る必要があるのだ
ウェルカムパーティ 8月29日(火)21時12分52秒
とかちプラザに面した芝生広場に関係者を集めてウェルカムパーティが開催された。地元とかちのグルメが屋台形式で並べられ、和気あいあいとした雰囲気の中パーティは進んでいく。


ワークスチームのサービスクルーも縁日のような独特な雰囲気を楽しんでいた。ペターやアトキンソンなどスバルワールドラリーチームのドライバーも参加し、とかちの名物に舌鼓を打った。今年は出入りの管理が厳しく関係者のみでの開催となったため比較的落ち着いた雰囲気であった。
いろいろな方に声をかけていただき、だんだんとラリーディに向けて気持ちが盛り上がってきた。
スバルWRT  8月29日(火)21時26分10秒
ウェルカムパーティの会場にはスバルワールドラリーチームのペターソルベルグ選手や、今年のラリージャパンに日本人ドライバーとして唯一WRカーをドライブする新井選手も駆け付けてくれました。BPフォードのクルーも来ていたようですが、私は食べるのに忙しくて気が付きませんでした。




公式車検開始  8月30日(水)17時50分58秒
公式車検の入り口にマシンは移動した。2006年ラリージャパンの車検が始まる。

車検は灯火類の動作、排気ガスの測定などの基本的な部分に始まり、車両重量の測定〜ウェア類の確認(FIAの公認があるかどうか)〜ロールケージなどの保安部品の確認〜下回りの点検〜ターボターボリストリクターの確認に進む。タービン、ロールケージ、エンジンなどにはすべてFIAの封印が取り付けられラリー中に無断で取り外すことはできない。

車検は開始から終了まで一時間以上かかります。安全装備とホモロゲーション(公認部品の適合)については大変厳しく検査されます。合格するまでは結構緊張します。
三菱エントラントパーティ  8月30日(水)23時16分24秒
車検が終わったのが遅かったため、サービスチームと私は少し遅れて会場であるノースランド帯広へ向かった。今回三菱はワークスとしての参戦を行なっていないが数多くのランサーユーザーが参加しており、そのほぼ全員がこのパーティに集まっている。











パーティには昨年の三菱ラリーチームで活躍したジャン・ルイジ・ガリ選手や田口勝彦選手。全日本ラリーでも活躍中の奴田原選手なども参加していた。ガリ選手と昨年以来親交のある杉山マネージャーは早速お酒好きなガリ選手にお酌。今年も記念写真をパチリ。
ラリー前日 8月31日(木)11時09分16秒
ラリージャパンを明日に控え、サービスパークでは慌ただしい朝を迎えた。大島チーフのオーダーに従い、マシンのセッティングを変更する作業が始まったのだ。隣接する帯広スーパーSSではワークスマシンのシェイクダウンが行なわれていてWRカーの爆音が響く。
今夜7時からは帯広駅前でセレモニアルスタートが行なわれ、いよいよ2006年のラリージャパンが開幕する。



セレモニアルスタート  8月31日(木)19時41分34秒
5万人をこえる観客が特設ポディウムを取り囲む。次々とマシンがあらわれては爆音をたてながら走り抜けていく。(あまりのひとごみでよく見えませんでしたが)ゼッケン99の我らがランサーは堂々とポディウムを通過。午後九時前にはセレモニアルスタートは無事終了しました。心配していた雨も上がり、明日も天気は回復へ向かうようです


セレモニアルスタートはものすごい人で我々のマシンを見ることはできませんでした。スタートのときは焼きそばを後ろのほうで食べていましたが、隙間からちらりとゼッケン99番が見えました。今回はメディアスタッフの林さんがラリーディのすべてを記録してくれていたので拝見するのが楽しみです。
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